G大阪が背水の覚悟で、今日18日のACL1次リーグ・ブリラム戦(万博)に臨む。17日は大阪・万博で非公開調整。ここまで2連敗してF組最下位に沈む一方で、タイのブリラムは予想を覆して2連勝で首位に立つ。引き分けでも決勝トーナメント進出が難しくなるため、MF遠藤保仁(35)は「(勝ち点を)積み上げればまだチャンスはある。できなければノーチャンス。勝つしかない」と悲壮感を漂わせた。

 過去、チームは東南アジアのクラブに8戦不敗(7勝1分け)。だが今回は強力ブラジル人2トップを擁する超難敵だ。本来は監督と主将が出席する試合前日の公式会見をDF丹羽に任せ、遠藤はコンディション調整に専念。必勝が求められる1戦へ万全を期した。

 2連覇がかかるリーグ戦も1分け1敗の低調。長谷川監督は「負けている原因は監督の甘さ」とまで言い、プレッシャーからか唇がただれたFW宇佐美は「自分たちの力を試す試金石。瀬戸際に追い込まれている」と真剣そのものだった。ACLは12年から5連敗中。負の連鎖から抜け出し、確かな光をつかむ。【益子浩一】