横浜が横浜市みなとみらい地区の拠点、マリノスタウンから撤退し、練習場を同市港北区の日産フィールド小机に移すことが20日、関係者の話で分かった。来年5月の定期借地契約終了を見据え、来季開幕前の移転で調整している。07年正式オープンのマリノスタウンは横浜駅近隣ながら天然芝2面、人工芝2面のグラウンドに事務所機能も有する国内屈指の施設だが、年間5億円超の維持費が経営を圧迫していた。移転は3年連続赤字や債務超過でリーグへの参加資格を失うクラブライセンス制度への対策でもあり、年間3億円前後の経費削減となる見込みという。

 本拠地日産スタジアムもある新横浜公園内の移転先は天然芝1面で、下部組織のためにグラウンドの増設や近隣施設の利用を検討している。事務所は新横浜駅近くとなる見通し。