四方田体制1勝でリーグ戦に弾みをつける。J2札幌は今日29日、天皇杯1回戦で北海道代表の札幌大と対戦する。会場の札幌厚別公園競技場で行った28日の前日調整で、四方田修平監督(42)は、あえてPK戦の練習を封印した。リーグ戦は12戦勝ちなし。大学生相手とはいえ確実に流れの中で勝負を決めきることで、チームとしての勝ち方を取り戻していく。

 PK練習中止について指揮官は「コーチ陣と話して、やらない方がいいということになった」と説明した。天皇杯は、90分で同点、かつ前後半15分の延長戦でも決着が付かない場合、PK戦に突入する。大会序盤はカテゴリーが下のチームが、粘ってPK戦に持ち込み“下克上”を起こすケースがあるが、あくまで負のイメージを持たせないよう、気を配った。

 リーグ戦の疲労を考慮し、23日熊本戦から先発を10人入れ替えるも、ベンチにはFWナザリトら攻撃的メンバーを控えさせた。「終盤まで0-0ということも考えてメンバーを選んだ」。6月14日のJ2岐阜戦以来2カ月勝ちなし。状況を好転させるため、入念な人選と必勝プランで、結果を出す。【永野高輔】