山形が清水に前半から圧倒された。同14分に先制を許すと、後半32分には左からのクロスをDF高木利が清水FW鄭に競り負け、簡単に押し込まれた。ホーム最終戦を白星で飾れず石崎信弘監督(57)は「前半はよくなかった。降格が決まっても気持ちを切らさずトレーニングしてきたけど、そういう影響があったのかも」と振り返った。

 敗戦を糧にするしかない。試合後のセレモニーでGK山岸主将は「再びJ1の舞台でチャレンジするために、この悔しさをエネルギーに変えて強くたくましく成長していきます」と宣言した。スタンドには「今日から山形の未来をみんなで創っていこう!」の横断幕が掲げられた。14日の天皇杯鳥栖戦を挟み、22日の敵地G大阪戦でリーグ最終節を迎える。来季続投の石崎監督は「J1で戦ってみて課題が出た。改善して来年J2でさらに強いチームになって、J1復帰できるように」と前を向いた。