神戸FWレアンドロ(31)が、初得点王をつかみ取る。

 2日は、神戸市内で最終節鹿島戦(3日、アウェー)に向けて最終調整を行った。現在、19点でJ1得点ランク首位のレアンドロは「試合が終わった後に(得点王という)結果がついてこればいい」と、謙虚に話した。

 神戸からはこれまで個人タイトル獲得者がいない。レアンドロ自身も05年途中に来日して以来、今季の19点がJ1で最多得点となる。31歳となり経験を積んだ助っ人FWは「今までよりいろんなことができるようになっている。相手、味方の動きの見方が変わってくる。昔よりスピードはないかもしれないが、視野、判断力が成長している」と、自身の好調ぶりを分析した。

 ネルシーニョ監督も「ボールがある時、ない時どちらでも献身的に動いてくれる。チームにとって大きな役割を続けてくれている」と大絶賛。特に優勝争いを繰り広げた第2ステージ(S)では、レアンドロが得点した8試合で不敗(6勝2分け)だった。得点ランク2位のFWピーター・ウタカ(広島)とはわずかに1点差。指揮官は「彼(レアンドロ)が(鹿島戦で)得点して、得点王のタイトルを取ることができればいい」とうなずいた。

 チームも好調だ。第2S優勝こそは逃したが、現在年間7位。J1で過去最高成績だった11年の9位を上回る順位につけている。DF岩波は「第2Sで守備が安定したからだと思う。最高順位はいいこと。リーグ戦最後なので勝って終わりたい」と力強く意気込んだ。