聖和学園(宮城1位)が“皆勤賞”を守った。

 逆転勝ちして決勝に進み、上位3校に与えられる全国選手権(12月30日~、神戸ほか)切符を獲得。出場は92年の第1回から25大会連続25度目(12年は開催なし)と、今回も出場を逃さなかった。

 後半13分に1点を先制される劣勢を、2年生ボランチの富井寿里菜が2ゴール。「先制されて焦ったけど、チャンスが来て良かった」と果敢にゴール前に攻め込み、2点とも左足で蹴り込んだ。4月からチームを率いる、元なでしこジャパンGKの曽山加奈子監督(29)は「点に絡める。ここにボールが来ると予測でき、よく周りを見ている」と、富井を高く評価した。

 選手権25大会すべてに出場するのは、北海道文教大明清と2校だけ。聖和学園は過去3度の優勝を誇り、2大会前まで23大会連続初戦勝ち(03~07年までリーグ戦方式の予選)していた。前回大会で初めて初戦敗退を味わった富井は「てっぺんを取る」と、4度目の日本一を目標に掲げた。