4年半ぶりにC大阪に戻ってきた日本代表MF清武弘嗣(27)が、復帰初戦で輝きを放った。8日、合宿地宮崎でJ2横浜FCとの練習試合に先発。スペイン1部セビリアから移籍後初実戦となり、中盤左とトップ下をこなして後半16分までプレー。何度か絶妙のパスを通すなど、対戦した元日本代表FWカズ(三浦知良=49)からも絶賛された。試合は0-0で引き分けた。

 暖かい日差しが注ぐ宮崎で、清武が輝きを放った。桜色のユニホームを着るのは12年6月以来。移籍後初実戦はカズとの対戦だった。

 前半9分。いきなり攻撃のスイッチを入れる。左から杉本へ出したボールが、ワンタッチで柿谷に渡ってシュートまで持ち込んだ。合流して3日だが、流れるような攻撃を生み出した。同34分にも清武-柿谷-山口と新旧代表ラインで細かいパスから決定機を演出。圧巻は同43分だ。左の低い位置から出した長いパスが、針に糸を通すような弾道で柿谷へ。これには対戦相手のカズも「素晴らしいパスで崩された。あわや決めるだけでした」と絶賛。尹晶煥監督も「面白いサッカーができると思った」と満足そうだった。

 清武 最初の試合でしたし、みんなが気を使ってボールを触らせてくれたので、やりやすかった。いいイメージでやれた場面もあるが結果は0-0。点を決めないと勝てない。今日1つ、ああいう(柿谷への)パスが出せたのは良かった。

 古巣への復帰が決まり、2日にスペインから帰国。真っ先に連絡をしたのはカズだった。背中を追い続ける偉大な先輩。“デビュー戦”の相手が、そのカズだというのも何かの縁だろう。この日の試合後も2人で話し込んだ。

 清武 やっぱりカズさんはすごく走っていたし(ピッチで)しゃべっていた。チームを引っ張る姿は学ばないといけない。話ができて良かったですし「応援している」と言ってくれた。

 後半からはトップ下にも入り、同16分の交代まで61分間プレー。魅力的な攻撃の香りを漂わせた。3年ぶりにJ1復帰を果たしたC大阪は今季、怖い存在になりそうだ。【益子浩一】