元日本代表監督で、日本協会副会長の岡田武史氏(60)がオーナーを務めるFC今治が、初参戦のJFL第1ステージを6位で終えた。

 15試合目となる最終節でFC大阪と対戦。吉武博文監督(57)が「年間最後の試合、昇格がかかったような重要な試合を想定して臨んだ」と前期の集大成に期待したが、前後半に1点ずつ失って敗戦した。「特にラインを下げて、がっちり守られた時に打開できないというゲーム内容」と悔しい無得点に終わった。

 これで昇格元年の第1ステージは5勝7分け3敗の勝ち点22。昨季の全国地域チャンピオンズリーグ覇者として日本の4部相当リーグに殴り込みをかけたが、開幕4試合を3分け1敗と勝ち切れなかった。第5節のブリオベッカ浦安戦でようやく初勝利を挙げたものの、再び3分け1敗。第10節から3連勝と尻上がりに調子を上げたが、最終的には首位Honda FCとの勝ち点差が「14」まで開き、力の違いを見せつけられた。

 それでも、全体2位以上が確定する第2ステージ優勝など、後期に巻き返して年間で4位以内に食い込めば、目指すJ3昇格の成績要件は満たせる。7月9日の第2ステージ開幕戦(対栃木ウーヴァFC)に向けて、吉武監督は公式サイトに「2週間の中断を挟みますので、その間に心身ともにリフレッシュするとともに、明確になった課題の修正に取り組みます」と逆襲への意欲をつづった。