J2アルビレックス新潟は明日20日の第17節、ヴァンフォーレ甲府とホームのデンカビッグスワンスタジアムで対戦する。DF大武峻(25)の今季初スタメンが濃厚だ。2-0で快勝した前節福岡戦(16日)は負傷したDF広瀬健太(25)に代わって前半途中からセンターバックに入り連敗ストップに貢献。甲府戦は試合開始から守備を引き締め、連勝の土台をつくる。

 大武の気持ちは甲府戦に向けて切り替わった。「福岡戦は勝ったのでいい気分だけど、一喜一憂している状況ではない」。この日のセットプレーからの攻撃練習では、2本ヘディングを決めた。「でも、僕の仕事は守ることだから」。現在新潟は14位、甲府は13位。気持ちは乗っているが、もちろん油断はない。

 今季初出場だった福岡戦は、前半25分に負傷退場の広瀬に代わってピッチに。「常に先発に備えて練習している。いきなりだったけど動揺はなかった」とゴール前で相手の攻撃を遮断した。センターバックで今季初スタメンが濃厚な甲府戦も「試合の出だしをどう入れるか」と冷静に臨む。

 ここ1カ月で5キロの減量に成功。89キロから84キロに落とした。炭水化物、グルテンの摂取を抑え、野菜、魚類、鶏肉などを多めにした。間食もやめ、午後6時30分の夕食後は何も食べない。自主練習では機敏性を高めるメニューと20分のランニングに取り組んできた。

 「自分から何かをしなければならないと思った」。リーグ戦は第7節熊本戦を最後にベンチから外れていた。自らを律し、前向きに練習することでチャンスが巡ってきた。

 新潟はホームで第6節徳島戦を最後に勝ち星がない。甲府戦で勝ち点3を積めば今季2度目の連勝になる。「ホームではもったいない試合が多い。きっちり勝たないと。まず失点しない」。役割を果たす準備はできている。【斎藤慎一郎】