大会屈指の注目ストライカー、桐光学園(神奈川)FW西川潤(2年)は初戦で姿を消した。相手DF陣にマークされなかなかパスを受けられなかったが「それは試合前から分かっていたこと。ワンチャンスにかけていたけど、立ち上がりの2失点で狂いがあった」と序盤の失点を悔やんだ。

横浜ジュニアユースから桐光学園と、尊敬する磐田MF中村俊輔と同じ道を歩んできた。ユース昇格の誘いを辞退してまで進学したのは、泥臭さや献身性が求められる高校サッカーの世界で成長したかったから。同校OBの兄公基(まさき)さん(神奈川大2年)が選手権の舞台で活躍する姿にも刺激を受けた。得点王を目指し臨んだ初めての選手権は惨敗。涙は見せなかったが「悔しさしかない」と苦い表情を浮かべた。

とはいえ、U-16アジア選手権MVPに輝き、飛び級でU-19日本代表入りした逸材。ドイツ1部レーバークーゼンやC大阪が既にオファーしていることが分かっており、激しい争奪戦が繰り広げられそうだ。