J3沼津は13日、韓国1部の城南FCと練習試合(45分×2本、30分×1本)を行った。0-2で敗れたが、プロ2年目のDF熱川徳政(23)が新たな一面を披露した。

昨季はルーキーながらリーグ戦23試合に出場。主に右サイドバックを務めたが、2本目15分までプレーしたこの試合は左サイドに陣取った。慣れないポジションに序盤は「持ち味が出せず、攻撃の組み立てにも絡めなかった」と戸惑った。

それでも、1本目の終盤からリズムをつかむと、積極的な攻撃参加からシュートやクロスを放った。得点にはつながらなかったが、ACL(アジアチャンピオンズリーグ)優勝経験もある強豪相手と互角に渡り合い「得意のオーバーラップや、対人の強さを出せた」と手応えをつかんだ。吉田謙監督(48)も「複数のポジションができる可能性のある選手。十分やれていた」と評価した。

開幕戦は来月10日、アウェーでC大阪U-23と対戦する。熱川は「とにかく試合に出て勝利に貢献したい」と、2年目のジンクスを破るためにも右でも左でも、走り抜く覚悟だ。【古地真隆】