J1仙台が16日にキャンプを打ち上げ、渡辺晋監督(45)は順調な仕上がりに目を細めた。最終日は宮崎市KIRISHIMAハイビスカス陸上競技場で対戦相手も非公開の練習試合を行い、糸満(沖縄)、延岡(宮崎)と3次にわたる約1カ月のキャンプを締めた。終盤にMF飯尾竜太朗(28)とMF椎橋慧也(21)が別メニュー調整となったが、「椎橋は休み明けには復帰できると聞いている。大きなけが人もなく終われたことはここ数年なかったことだし、喜ばしいことです」と収穫を口にした。

キャンプでは主力組を固定せず前線、中盤、最終ラインでそれぞれ2つのユニットをつくり、さまざまな組み合わせで連係を高めてきた。開幕スタメンには誰が出てもおかしくない状態で、「選手の好不調を見ながら、相手はどの組み合わせが嫌がるのかを分析した上で、競争をあおりつつベストな組み合わせをチョイスしていければ」と手応えを感じていた。

7キロの体重増で合流した元モザンビーク代表のDFシマオ・マテ(30)も順調に仕上がる。渡辺監督は「まだウエートを落とさないといけないので『もう少しマテ』という感じですが」とジョーク交じりに、「メンタル、体の芯の強さを発揮してキャンプを乗り切ってくれたのは、うれしい誤算ですね」と喜んだ。