Jリーグ特別指定選手として内定先のセレッソ大阪でJデビューを果たした桐光学園FW西川潤(3年)が、今季初のリーグ戦で1ゴール1アシストと結果を残した。

10番を背負い2トップの一角に入り先発フル出場。C大阪やU-20日本代表の活動で長らくチームを離れており、合流したのは4日前というが、相手DFの裏に抜ける動きでボールを引き出した。

1点リードの後半10分、ロングボールに抜け出すと、相手GKとの1対1で冷静にループシュートを決めた。終了間際には右サイドを駆け上がりクロスを入れ、ダメ押しの4点目を演出。後半アディショナルタイムには自ら倒されて得たPKのキッカーを務めたが、こちらは相手GKに読まれて追加点とはならなかった。

試合を終えて「プロともU-20ともまた違って難しい」と西川。疲れが出たのか前半は思うように体が動かず「モワっとしていた」というが、「ハーフタイムに自分の中でスイッチを切り替えて、後半はしっかりとやれた。無理してでも動かしてやっていければ、自分の良さを出していけるということに気がつけた」と、90分プレーして得た収穫を明かした。

桐光学園では今季主将を務めており、この日はハーフタイムに「俺ももっと頑張るから、後半、全員で一致団結して戦っていこう」などと声をかけたという。「J1(C大阪)では清武くん、U-20では安部くん(鹿島)がキャプテンをやっていて、練習に真剣に取り組む姿だったり、チームに対しての声掛けだったり、『周りに還元できるものはする』ということを学んできた」。さまざまなキャプテン像を持ち帰り、自らに取り入れている。主将として臨む高校ラストイヤーは、高校、J、代表と、2足ならぬ“3足のわらじ”をフル回転させ、相乗効果でさらなる高みを目指していく。