J2アルビレックス新潟の今季初の3連勝はならなかった。0-2で横浜FCに敗れた。前半34分、コーナーキック後の混戦から先制点を許すと、後半24分にもコーナーキックから追加点を奪われた。ホーム戦の連勝も「2」でストップ。11位から1桁順位へ浮上するチャンスを逃した。

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試合終了と同時に、新潟サポーターの声援がぴたりとやんだ。新潟の選手はそれに合わせるように、天を仰ぎ、またはピッチに視線を落とした。

前半34分、ワンチャンスをものにされた。グラウンダーのコーナーキックからできた混戦でゴールを割られた。後半24分にはコーナーキックからヘディングを決められた。

チャンスは作っていた。前半11分、MF高木善朗(26)のクロスをFWレオナルド(22)が頭で合わせる。前半15分のMF渡辺新太(23)がペナルティーエリアに進入してシュート。どちらも相手GKに阻まれたが、流れはつかんでいた。後半はMFチョ・ヨンチョル(30)とMF本間至恩(18)を立て続けに投入。それでもゴールは生まれなかった。

第20節鹿児島ユナイテッドFC戦(3○1)はアウェーで逆転勝ち。前節大宮アルディージャ戦(2○1)は、当時2位で16試合連続負けなしだった相手に土をつけた。勢いはあった。ただ、勝ち点29で並んでいた横浜FCは3試合負けなしで2連勝中の好調な相手。簡単には勝ち点を握らせてくれなかった。

大宮戦でリーグ戦前半を終え、ここから折り返し。「いいパフォーマンスをコンスタントに続けていけるのが大事」。吉永一明監督(51)は後半戦に向けて、プレーの質の向上を求めた。この日は序盤から激しくボールを奪い合った。後半は縦のボールを積極的に使った。意思統一された攻守は根づいてきた。チーム全体の底上げはできつつある。それを結果につなげる整備が必要になった。【斎藤慎一郎】