J2東京ヴェルディが、英国人ホワイト監督(44)を成績不振で解任し、ユースを率いる永井秀樹氏(48)をトップチームの監督に昇格させることが16日、分かった。

17日にも発表される。今季就任したホワイト監督は、第22節まで7勝8分け7敗の勝ち点29で、13位に低迷した。天皇杯2回戦では法大に0-2で完封負け。同クラブが大学相手に負けたのは29年ぶりだった。

永井新監督は、92年加入して東京Vの全盛期を知るOBで、16年現役引退した。17年からユース監督に就任し、会話重視のスタイルで若手からの信頼も厚い。すでにトップチームに2人を上げ、来年は5人以上がトップ契約する見込み。契約は今季終了までとなるとみられるが、残り試合の成績次第では、来季以降の延長の可能性もある。今年S級ライセンスを取得したばかりで、トップチーム監督就任に支障はない。

2年連続の昇格プレーオフに進出して涙をのんだ名門が、永井新体制で巻き返しを図る。

◆永井秀樹(ながい・ひでき)1971年(昭46)1月26日、鹿児島県生まれ。国見から国士舘大に進学したが中退し、92年にV川崎(現東京V)に入団。93年から2年連続リーグ優勝に貢献した。その後は退団と復帰を繰り返し、14年に7年ぶり4回目の東京V復帰。現役最後の出場となった16年11月のセレッソ大阪戦で、45歳9カ月17日のクラブ最年長出場記録を樹立した。J1通算191試合32得点、J2通算79試合4得点。