ルヴァン杯決勝トーナメントの組み合わせ抽選会が28日、東京都内で行われ、北海道コンサドーレ札幌FW鈴木武蔵(25)が出席した。

クラブ史上初の4強をかけた準々決勝の相手は「因縁の」広島に決まった。鈴木は司会者にリクエストされ、得意の「ジャパネットたかた」でおなじみJ2長崎高田社長のモノマネで「プライムステージ(決勝トーナメント)もくっきり、なめらかに優勝します」と甲高い声で意気込み、会場を盛り上げた。

昨季、クラブ初のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場を目前で阻まれた相手が広島だった。勝てば快挙が決まる最終節。前半21分までに2点をリードしながら、追いつかれた。次節8月3日にも敵地戦が控えており、鈴木は「その試合もこの試合も、しっかり自分たちの良さを出して勝ちたいと思います」と誓った。

広島の堅守突破が鍵となる。「前3人のコンビネーションで崩していかないと」。鈴木は現在同杯6得点でランキング首位に立つ。このまま得点王へ突き進めば、チームの結果も自然とついてくる。

22年W杯カタール大会アジア2次予選が9月5日からスタートする。鈴木のほか、タイ代表MFチャナティップ、韓国代表GKク・ソンユン(ともに25)らが招集される可能性もあるが、ミハイロ・ペトロビッチ監督(61)が「カップを勝ち取る」と宣言しているだけに、チーム一丸での戦いで昨季の雪辱を果たすクラブ初の4強を、たぐり寄せる。