J1清水エスパルスFWドゥトラ(31)が公式戦2戦連発に意欲を示した。11月2日のジュビロ磐田との「静岡ダービー」に備え、30日は静岡市内で調整した。

実戦形式では主力組でプレー。軽快な動きで好調ぶりをアピールした。リーグ戦では初先発の可能性も出てきた次戦に向け「常に準備はしている」と少ない言葉に闘志を込めた。

サガン鳥栖との天皇杯準々決勝(23日)では決勝点をマーク。加入後初ゴールでチームのベスト4進出に貢献した。「点を取れたことは自信につながる」。ゲーム形式練習では豪快なオーバーヘッドを決めるなど、ベストコンディションに近づいている。

ダービーの重みも理解している。29日の練習からサポーターがグラウンドに横断幕を掲げた。描かれている「星」は磐田との今季公式戦成績。ドゥトラは「特別な週ということは分かっている。勝ってサポーターに感謝を伝えたい」。内容よりも結果が求められる一戦でFWとしてゴールに向かい続ける覚悟だ。

練習後はポジションが近い1トップのFWドウグラス(31)と話し込む場面があった。内容は「秘密」と明かさなかったものの、チームの攻撃を引っ張る助っ人2人の連係面は日々向上している。「チームが勝てるようなプレーをしたい」とドゥトラ。リーグ戦で通算50度目となる宿敵との一戦で主役になる。【神谷亮磨】