J2アルビレックス新潟のベテランGK野沢洋輔(40)が”先生”になった。12日、「のざせん」と題した授業を新潟市の結小で行い、6年生122人に夢と仕事をテーマに約1時間、自身の体験を伝えた。

”野沢先生”が児童の心を引きつけた。冒頭こそ、アントニオ猪木のモノマネで「結小学校のみんな、元気ですか!」とあいさつしてすべったが、その後は視線を集めた。

入念な準備をしていた。この日のために、自身で資料を作成。サッカー人生のポイントになった年を「タイミング=時期」、そのときの出来事を「きっかけ=チャンス」、そこで起こした行動を「可能性=夢」と記したプリントを配って進めた。小5でFWからやりたくなかったGKに転向させられたことを明かし「あそこでキーパーをやっていなかったら、今の自分はなかったかもしれない。嫌だと思ったことも、『チャンス』と捉えることで、可能性が広がる」と説いた。阿部太子崇(としたか)君(6年)は「生活の中にチャンスが転がっていることが分かった」と話した。

小学生のころは先生になるのが夢。「みなさんのおかけで1つ夢がかないました」と感謝した。「今の子は情報も多いし、何でもできる環境がある。失敗を恐れずチャレンジしてほしい」とメッセージを送った。