J1で16位の湘南ベルマーレがJ2の4位で参入プレーオフを勝ち上がってきた徳島ヴォルティスと1-1で引き分け、J1残留を決めた。

前半20分に先制を許したが、後半19分、MF鈴木冬一が左サイドを突破してパスを受けたFW山崎凌吾が折り返すと、後半から投入されたFWクリスランが中央でスルー。相手MF岩尾憲に当たってこぼれたところをFW松田天馬が左足で押し込んでドローに持ち込んだ。

今季は8月に曹貴裁前監督がパワハラ疑惑で活動を自粛。以降、4敗2分けと失速した。10月19日の横浜戦から浮嶋監督が就任。3連敗で降格圏に突入したが、徐々に攻守でアグレッシブな「湘南スタイル」がよみがえり、終盤で広島、東京と上位チームから勝ち点を奪った。しかし、すでに降格が決まっていた松本山雅FCとの最終戦では後半45分に追いつかれてドローに終わり、勝てば残留のはずが一転して地獄へ突き落とされた。それでも指揮官は「自分たちが最後に結果を残したが故に、プレーオフがうちにきた」と自動降格を免れたことを前向きにとらえ、「ここからしっかり気持ちをつくり直してやりたい」と臨んだ参入プレーオフ決定戦でJ1最後の椅子を手にした。

徳島は13年に昇格プレーオフを制し14年にJ1に昇格したが、最下位の18位に終わり1年で降格。6季ぶりの復帰を狙い、参入プレーオフ1回戦で5位ヴァンフォーレ甲府と1-1で引き分け、2回戦では6位モンテディオ山形を1-0で退けて決戦に挑んだが、あと1歩及ばなかった。