川崎フロンターレはサガン鳥栖を圧倒しながら無得点で引き分けた。新システム4-3-3で人数を掛けて分厚い攻撃を繰り返し、守備も無失点。シュート数は相手の3本に対し19本と何度も得点のにおいを漂わせたが、後半4分のFWレアンドロ・ダミアンの先制点は、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)でオフサイドに。最後までゴールは近いようで遠かった。

ホームで生みの苦しみが続く。リーグ3連覇を逃した昨季は本拠地で5勝9分け3敗。今季もドロー発進となったが、鬼木監督は「選手はスタートから取り組んでいることを必死に出そうとしてくれていた」と評価。MF三笘とFW旗手の、東京オリンピック世代の大卒新人コンビも、途中出場ながら果敢に攻め込むなどコンセプトは着実にチームに浸透している。同世代のMF田中も「ペナルティーエリアに侵入する回数は、去年より間違いなく増えている」と前を向いた。昨季はホーム5試合目で手にした本拠地初白星を、第2節の29日札幌戦でつかみたい。