J2アルビレックス新潟初のウルグアイ人MFゴンサロ・ゴンザレス(26)が、抜群の危機察知能力で、新潟のピンチの芽を摘む。

持ち味はボール奪取能力と、攻守のバランスを整える的確なポジショニング。守備的MFとして中盤の底に位置し、DF陣と連動して相手のボールを奪いに行き、奪ったボールは確実に味方選手にパスをつなぐことを繰り返す。

「派手なことはせず、常に周りの選手の長所を引き出す」。ダブルボランチでパートナーを組むことが多いMF秋山裕紀(19)にはより攻撃的な役割を与え、自由にプレーさせる。タイプが近いMF島田譲(29)とは、互いの位置を見てカバーをし合う。「プレー中は言葉が通じない場面もあるが、サッカーは世界共通。問題ないし、良い関係が作れている」と手応えをつかんでいる。

18歳までは攻撃的MFでプレーした。「小さい時のアイドルは、元ウルグアイ代表のフォルラン(元C大阪)やレコバなど点取り屋の選手。本当は攻撃に行きたい時もあるよ」と笑う。シュート練習では正確な右足から放つキックで、ゴールネットを揺らす。プロ入り前に守備的MFへコンバートされ才能が開花した。「日々学ぶことが多いポジション。まだ成長できる」と向上心は尽きない。

リーグ再開予定の5月2日アウェー大宮戦に向け、「まずは良い守備で勝利に貢献する。出場する以上、得点は狙っている。イメージはエリア外からのロングシュートかな」。新潟の攻守の要として、再開戦へ向け準備を整える。【小林忠】

◆ゴンサロ・ゴンザレス(ゴンサロ・フェデリコ・ゴンサレス・ペレイラ)1993年10月7日生まれ。ウルグアイ出身。19年はウルグアイ1部リーグのCAフベントゥで30試合に出場。1月に新潟に加入し、2月23日アウェー群馬との開幕戦で先発フル出場。180センチ、76キロ。背番号16。