湘南ベルマーレは2日、平塚市内で59日ぶりに全体練習を再開した。先月27日から少人数グループでのトレーニングを開始していたが、選手全員が集まったトレーニングは4月4日以来。約2時間ほどの練習ではミニゲームも組まれ、対人、接触プレーも解禁。7月4日のJ1再開を見据えた本格的なトレーニングが始まった。久しぶりにチームメート全員と一緒に動いた東京オリンピック(五輪)世代のMF鈴木冬一(20)は「全員でサッカーできる楽しさをあらためて感じました。サッカーはチームスポーツで、あらためて周りの人がいてやっと成り立つと思いました」と、普段通りのメニューが消化できる喜びを口にした。

約4週間後には今季リーグが再開される。MF鈴木は「いよいよだなと思う。(開幕戦の)1試合しかできなくてストレスもあった。試合をやりたい気持ちが強かった」と貪欲な姿勢を示した。さらに5月30日に20歳の誕生日を迎えたばかりで「これから1つ1つに責任を持たないといけない。世界でも結果を残せるようなプレーをしていきたい」と決意を新たにした。

また浮嶋敏監督(52)は先に今季再開したドイツ・ブンデスリーガなどの新型コロナウイルス対策を参考にしながら全体練習に入ったと強調。指揮官は「うちは自主トレの出席率も良かった。段階を追ってフィジカルを上げられているので全体練習できたと思います」と新たな出発に満足げだった。【藤中栄二】