16強が出そろった。静岡北は5-0で相良に大勝し、15年ぶりの決勝トーナメント(T)進出。エースで主将のFW松下魁(3年)が2得点1アシストの活躍で勝利に導いた。1日開幕の決勝Tは1次Tを勝ち抜いた9校とプリンスリーグ東海に所属する7校の計16校で争われ、組み合わせ抽選会は26日に行われる。

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エースとしての仕事を果たした。静岡北FW松下は後半2分、自らの突破で獲得したPKを決めて先制した。今大会の初戦から3試合連続ゴールをマークすると、同10分には右クロスを右足で合わせて追加点。同17分にはポストプレーでチーム3点目を演出した。ノーシードで勝ち上がってきた相手を寄せ付けず、大勝で決勝T進出。勝利に貢献したヒーローは「自分が引っ張っていく気持ちでした」と白い歯を見せた。

同校は04年に4強入りするなど決勝Tの常連だったが、05年以降は遠ざかっていた。松下は「先輩たちの思いも背負って戦いました」。新型コロナ感染拡大の影響で部活動ができなかった自粛期間は武器のドリブルを強化。プロ選手の動画を見ながら、自宅前で反復練習したという。強豪校がそろう決勝Tに向けては「格上のチームを倒したいです」と力を込めた。【神谷亮磨】