新潟県サッカー協会が、女子サッカー強化を目的に「女子トレセンU-16」を新たに立ち上げ、22年栃木国体での優勝を目指し、トレーニングを開始した。11月15日には、中学3年、高校1年、1~3月生まれの高校2年の中から選抜された約20人の選手が、全国高校女子サッカー選手権出場の帝京長岡、開志学園JSCと強化試合を行った。

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トレセンチームは当初、4月から練習を始める予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため活動を休止。9月ごろから徐々に活動を再開していた。チームを率いる繁田真名美監督(開志学園JSC)は、「強固な守備をベースにチームの強化を進めたい。北信越では新潟が一番強い自信はある。九州や関東、関西の強豪地域を追い抜きたい。(22年の)国体では優勝を狙う」と語った。今後は感染状況を見ながら、練習会や遠征などで強化を図っていく。

日本スポーツ協会は、22年栃木国体からサッカー女子を“成年、少年”の2種に分け、少年女子は男子と同じくU-16のチームでの実施を決定した。また、成年は男、女を1年おきに実施することも決定。22年は男子が成年と少年、女子は少年のみが開催されることになった。

県サッカー協会女子委員長の佐野裕子氏は「女子サッカーの普及はもちろん、県全体のレベルアップにつなげたい。今年は新型ウイルスの影響で十分な活動ができなかったが、今後は各クラブや高体連チームと連携を密に取りながら、全国で戦えるチームを作りたい」と話した。【小林忠】