全日本大学女子サッカー選手権が24日に三木総合防災公園(兵庫)ほかで開幕する。9年連続9回目出場の新潟医療福祉大は、3年連続初戦敗退が続く中、まずは初戦突破に集中する。ボランチでスタメン入りが濃厚なFW中江萌(2年)がチームの流れを作り、チーム過去最高となる4強入りに挑む。

「ボランチは中学生以来」と話す中江は、久しぶりのポジションに難しさを感じながらもチームのリズムを作り出そうとしている。「FWよりもボールにたくさん触れて楽しさはあるが、その分、ボールを失った時の責任は大きい。守備のハードワークや周りの声がけなど意識しなければいけないことがたくさんある」。守備が苦手と言い、状況を見たポジショニングや攻撃面では前への動きに苦戦したという。

中江のボランチ経験は3、4回ほど。チャレンジリーグの名古屋戦(9月5日・1△1)の後半からボランチに入った。草木克洋監督(58)はFWでトップに入っていた中江を新ポジションに起用した。中間が作れる選手が不在で「1回、チャレンジしよう」と草木監督。「中江にポジションを取らせることで周りの選手が生き、機能し出した。ゲームの中で人と人との血管も心臓もない中でようやく血が流れ出し循環が良くなった」と手応えを感じている。

コロナ禍での自粛期間中は「体力が落ちないように意識した」と中江は自宅周辺の約3・5キロの距離を毎日走り、体幹トレーニングも含め、力を蓄えた。全日本選手権でのチーム過去最高はベスト8。「今年は勝てていない試合が多く、勝つという感覚がつかめていない。でもチーム全員の気持ちは同じ方向に向いている」とまずは初戦突破に集中し、初の4強入りを目指す。

北信越1位チームとして臨む1回戦は24日、兵庫・三木総合防災公園で関西3位の地元チーム、姫路独協大とぶつかる。【飯嶋聡美】

◆第29回全日本大学女子サッカー選手権大会 各地区からの23校と前回優勝所属地域から1校の計24校(北海道1、東北2、関東6+1、北信越2、東海2、関西4、中国2、四国2、九州2)が参加し、24日開幕。1回戦~準々決勝は兵庫。準決勝(来年1月4日)、決勝(同6日)は東京・味の素フィールド西が丘で行われる。