静岡学園が藤枝東を2-0で下し、3年ぶりの頂点に立った。0-0の後半19分、FW松永颯太(そうた、2年)が先制点。同37分には、MF持山匡佑(きょうすけ、2年)が決定的な追加点を奪った。守備陣も最後まで集中を切らさず、今大会4試合目の完封を記録。快勝で今季1つ目の公式戦タイトルを手にした。

    ◇    ◇    ◇  

全国王座奪還へ-。静岡学園が好スタートを切った。今季最初の公式戦でタイトルを獲得。GK生嶋健太郎主将(2年)は「勝ち切れたことは自信になった。チームの一体感も得られた」と振り返った。

後半にギアを上げた。0-0の後半19分、FW松永とMF古川陽介(2年)の連係でDFラインを突破。最後は、古川のシュートのこぼれ球を松永が押し込んだ。同37分にも、古川のシュートのこぼれ球からMF持山が追加点。勝負を決めた。“2アシスト”の背番号「10」は「自分で決めたかったけど、チームが勝てて良かった」と笑った。

これで、新チームは先月に優勝した通称「裏選手権」(全国選手権出場を逃した強豪28校が裾野市で行った強化大会)も含めて13戦無敗となったが、さらなる進化を見据える。2年前の全国制覇をスタンドで見た松永は「フィジカルも技術も、もっと高めたい」。古川も「攻撃のテンポが一定になってしまう時がある。守備力も上げていかないと」と課題を強調した。

今後の目標は、U-18プレミアリーグ昇格と2大会ぶりの全国選手権優勝。4月からは新1年生も加わり、新たな定位置争いも始まる。「新人戦優勝」の喜びは胸にしまい、グラウンドに向かう。【前田和哉】