昨季J3を制して初昇格のブラウブリッツ秋田は、アウェーでザスパクサツ群馬に1-2で惜敗。それでも前半24分、FW斎藤恵太(27)が自身2年連続の開幕弾を決め、クラブ史上J2初得点を記録した。

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秋田はJ2初陣で勝ち点獲得に届かなかった。それでも、昨季開幕から28戦無敗でJ3優勝まで駆け上がった「堅守速攻」を発揮。吉田謙監督(51)は「選手たちはひたむきに戦ってくれた。これからも意志を貫いて、秋田一体で戦いたい」と、初戦の試合内容に手応えをつかんだ。

前半4分、CKから失点し出はなをくじかれたが、すぐに反撃。同24分に左クロスのこぼれ球をMF稲葉がゴール中央に折り返すと、FW斎藤が右足を振り抜いて同点弾を決めた。1-1の後半14分にDF加賀、同30分にMF沖野がシュートを放つも枠を捉えられず、同38分に痛恨の勝ち越しを許した。

攻撃では群馬のシュート3本を上回る5本を放ったが、追加点は遠かった。指揮官は「チャンスを決めきった群馬に軍配が上がった」と敗因を語った。2年連続の開幕戦ゴールを挙げた斎藤は「去年も自分のゴールからスタートして開幕したが、やられてしまった。ネガティブにならずに、ポジティブに考えたい」と切り替えた。

今季は22チームでシーズンを戦い、下位4チームがJ3に自動降格する厳しい「サバイバルリーグ」。斎藤は「自分たちのやりたいサッカーはできた。入りからボールの質を高めていきたい」。次戦は7日、アウェー栃木SC戦。初勝利を願うサポーターに早く白星を届けたい。【相沢孔志】