コンサドーレ札幌はガンバ大阪に5-1で大勝し、3試合ぶりの勝ち点3を手にした。

選手もスタッフも左腕に喪章をつけて臨んだ一戦。試合後は喪章を天に向かって掲げて集合写真を撮った。9月26日に77歳で亡くなったクラブ創設の功労者、コンサドーレ石水勲最高顧問を弔う白星。ペトロビッチ監督(63)は「このクラブがあるのは彼のおかげ。今日の試合では追悼として何が何でも勝利して、小さな感謝だが、しっかり勝とうと話をした」と悼んだ。

前半だけで3得点。開始5分でMF駒井が相手のパスカットから先制点を挙げるとルーカス、高嶺、金子が続いた。最後は後半43分にFWオリヴェイラがダメ押しの5点目。前節まで2試合連続無得点がうそのようなゴールラッシュで、リーグ戦では横浜FCとの開幕戦(5○1)に並ぶ今季最多5得点をマークした。プロ初得点の2年目、高嶺は「このまま今季もゼロ得点だと昨季と変わらない。とりあえず1点取って違う自分を見せられた」と、成長を見せた1発だった。

直近6試合中5試合で完封負けを喫しており、決定力不足に悩んでいたが、鬱憤(うっぷん)を晴らした。駒井は「気持ち的にはすごくほっとした気持ちで次の試合を迎えられるけど、次負けてしまったら意味がない。気を引き締めていけたら」と、勢いを持続して臨む。【保坂果那】

▽先制点を挙げたMF駒井 前線からいつも通りプレッシャーをかけ、相手のミスを突きボールを運び、落ち着いて流し込めて良かった。