J2ベガルタ仙台は18日、仙台市内で約1時間の調整(冒頭の20分のみ公開)。20日、新潟とのホーム開幕戦(ユアスタ)に向け、準備を整えた。練習後、今季新加入のMF遠藤康(33)が取材に応じ「いつも通りのコンディションできていると思う。試合(開幕戦)の時に気持ちは高まってくるのかなと思います」と心境を口にした。

「J1復帰」のピースとなる。昨季までJ1鹿島で15年間プレー。リーグ通算300試合出場を達成するなど、積み上げてきた経験は豊富だ。原崎政人新監督(47)率いる「新生・ベガルタ」が掲げる「主導権を握るサッカー」を体現するキーマンの1人として期待は大きい。遠藤は「90分間の中で、勝つ姿勢を見せることが僕の役目だと思っています」と意気込んだ。

生まれ故郷の子どもたちに夢を届ける。遠藤は宮城県出身で、ユース時代まで塩釜FC(宮城)でプレー。06年以来16年ぶりの凱旋(がいせん)”となり、今シーズンは県内の子どもを対象に「YASUシート」30席を設置。プロサッカーの試合を生観戦できる機会をつくった。「より多くの子どもたちにユアスタでの試合を見てもらって『僕もプロになりたいな』とか、仙台からプロの選手が輩出されるきっかけになってくれたらうれしい」と思いを語った。

J2降格から巻き返しを期すシーズンが幕を開ける。「ホーム開幕戦を勝っても、最後一番上にいないと意味がない。(開幕戦を)全試合の中の1試合と割り切って終わった時にみんなで笑い合いたい」と言葉に力を込めた。【佐藤究】