横浜F・マリノスが敵地でFC東京と2-2で引き分けた。前半40分にDF岩田智輝(25)の先制点など前半で2点をリードも、後半に追いつかれた。8月の公式戦は4戦全敗。今季のタイトルで唯一可能性を残すリーグ優勝を目指し、ノルマである勝ち点1を手にした。暫定首位の広島や川崎Fとの激しい上位争いの中、ホームの湘南戦(7日)で勝ち点3を狙う。

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ボールを保持し、試合を支配する-。同じ信条を掲げる東京と、敵地で正面からぶつかりあった。最終ラインからつなごうとする相手のパスコースへ複数選手が猛然とプレス。たまらずロングボールを蹴る東京を前半は防戦一方に追い込んだ。大きく押し込んで迎えた前半40分、岩田が右CKに体を投げ出しながら合わせて先制点を奪った。

さらに45分にFW仲川にも得点が生まれ、前半を終えて2-0。主導権を握ったが、後半は反撃にあった。8分にミドルシュートを決められると、続く18分にはCKから失点し追いつかれた。プレー再開前にはMF喜田主将が全員を集めて手をたたいて鼓舞。一進一退の攻防でFWアンデルソン・ロペス、水沼と次々と前線の選手をピッチに送り込んだ。

勝ち越しはならなかった。ただ、わずかでも前に進む勝ち点1だ。8月は公式戦4試合でまさかの全敗。ルヴァン杯、アジア・チャンピオンズリーグと立て続けに敗れ、残すタイトルはリーグ制覇だけになった。消化試合が3つ多い暫定首位広島との勝ち点差は1。「最後まで自分たちのサッカーをすること」。マスカット監督が残した言葉どおり、攻撃サッカーを貫いて突き進む。【岡崎悠利】

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