ヴィッセル神戸が、今季の無冠が確定した。

優勝した19年大会決勝の再戦で無得点で敗戦。リーグ戦は17位でJ2降格の危機に立たされており、3日のJ1リーグ京都戦から先発9人を入れ替えた。

90分間でわずかシュート4本。

来季のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場も消滅した。

6月末以来の公式戦出場となったMF扇原貴宏(30)は「今シーズンはケガもあったり、サッカーができない時期もあったり。ようやく試合ができるようになって、楽しもうと。でも、チームを勝たせないと意味がない」と語った。

後半9分には鹿島アントラーズのFW鈴木優磨(26)との激しい接触で扇原がユニホームをつかむと、相手が激怒。額と額をこすり合いながら“ケンカ”になる場面もあった。

主将のMFイニエスタ、FW大迫らが負傷を抱えており、吉田孝行監督(45)は「けが人が日に日に増えて大変な状況。コンディションが悪い選手もいる。だからこそ、みんなで戦っていくんだということを選手には伝えていた。3日後にはリーグ戦がある。苦しい状況ですけど、最後まで戦っていくしかない」と明かした。

苦境にあえぐ神戸はリーグ戦で10日に名古屋グランパス戦、14日にFC東京戦、18日にガンバ大阪戦とホーム3連戦に臨む。