24年パリ五輪のエース候補で、今季はJ2徳島ヴォルティスに期限付き移籍していたFW藤尾翔太(21)が来季、セレッソ大阪に1年半ぶりに復帰することが30日、両チームから発表された。横浜から2年連続2桁得点のレオ・セアラの加入が決まったC大阪は加藤、上門、北野を含めた強力攻撃陣を形成。悲願のリーグ優勝に向けた最高の補強となる。

C大阪下部組織育ちの藤尾は、180センチ、67キロの万能型ストライカー。高2だった18年にJ3デビューを果たし、20年9月の浦和とのJ1デビュー戦でゴールを決めた逸材だ。

21年6月にJ2水戸に期限付き移籍し、22試合8得点と結果を残し、今季は徳島で30試合10得点とブレークしていた。同時にパリ五輪を狙うU-21日本代表の中心で、9月の欧州遠征ではイタリア戦で得点。来季へは複数のJ1クラブによる争奪戦が行われたが、本人の意向を踏まえてC大阪への復帰が決まった。

◆藤尾翔太(ふじお・しょうた)2001年(平13)5月2日、大阪府生まれ。C大阪ユース(U-18)から20年にトップ昇格を果たし、2年目の21年6月にJ2水戸へ育成型期限付き移籍。今季は引き続き同移籍でJ2徳島に所属し、実績を残した。J1通算5試合1得点、J2通算52試合18得点。各年代の日本代表に選出され、24年パリ五輪代表の有力候補。180センチ、67キロ。