サッカーの日本フットボールリーグ(JFL)は23日に臨時理事会を開き、経営難に陥っているFC神楽しまねの不参加を決めた。

同クラブは約半年間にわたり選手、スタッフ、社員への給与未払いが続く上、今季JFL参加への会費も支払っておらず、今後も資金繰りが見込めないとの結論に至った。

JFLの加藤桂三専務理事は「支払いが一切実行されておらず、スタートラインに立てていない。参加する資格を得られなかった」などと説明した。このまま退会することになる。クラブの存続などは未定。

JFLでは2011年シーズン終了後、アルテ高崎が経営難から活動を中止し、JFLを退会している。それ以来、2例目となる。

同クラブは11年に設立され、18年に中国リーグ王者として臨んだ全国地域サッカーチャンピオンズリーグに優勝。翌19年からJFLへ参加し、15位→10位→5位→12位。昨夏に給与の未払いが明るみとなり、選手らの退団が相次いでいた。

これにより今季JFLは、FC神楽しまねを除く15チームで実施される。3月11日か12日に開幕し、最終節は11月26日となっている。