新潟はちふれ埼玉に0-3で敗れた。

前半20分にPKでFW西川明花(30)に1点を献上すると、その2分後にも西川に2得点目の追加点を奪われた。あっという間の2失点で攻撃のリズムも失った。村松大介監督(45)は「失点した後の2失点目はチームの状況を表してしまった」と言った。

エースFWの道上彩花(28)が21日の広島戦で脳振とうに見舞われて欠場。得点源不在を補うため、パスをつなぎ攻撃するが、相手の速いプレスにボールを失う機会が多かった。この日、FWで出場した上尾野辺めぐみ(37)と園田瑞貴(26)は本来の登録はMF。後半33分には180センチのDF浦川璃子(25)を前線に投入しパワープレーに出る。2列目の選手が活性化して流れを引き戻しかけたが、得点には結びつかなかった。

浦川は右太もも肉離れの故障で約1カ月間の離脱から練習合流して、まだ1週間強。「攻撃の軸になれればと思って入った。何度かチャンスを作れた」とぶっつけ本番のターゲット役で奮闘した。「何とか点を取るためにと、あそこに入れた。それはしたくなかった」という村松監督の言葉はチームの苦しい台所事情を物語っていた。【涌井幹雄】