昨年8月の天皇杯4回戦・名古屋グランパス対浦和レッズ(CSアセット港サッカー場)で浦和サポーターが暴徒化した問題で、浦和が再発防止策として立ち上げた「第三者委員会」の公開シンポジウムが16日、さいたま市内で行われた。

同委員会は3チームに分かれ「不適切行為の原因分析」「クラブが講じてきた対策についての評価と問題点の洗い出し」「今後の対策についての提言検討」を分析、検討した。

「原因分析」ではトラブルを起こしたサポーター、主力選手、運営担当者、警備担当者など15人にヒアリングを行い、AIも用いて分析した。動機として「やじ挑発に激怒」「レッズサポーター気質」「集団心理」「敗戦ストレス」のキーワードが挙げられた。一番の動機は名古屋サポのヤジだった。「早く帰れ、こっちにかかってこいよ、弱いな、死ね、という言葉が来たのでかっとして押しかけていった」とのコメントがあったという。また「過剰な応援をよしとする」「売られたけんかは買う」という浦和サポーター気質もトラブルを後押ししたと分析された。