Jリーグ・横浜マリノスなどで活躍した、元韓国代表MF、故柳想鉄(ユ・サンチョル)氏の「追悼試合」が開催される。横浜は17日、アウェーでKリーグ蔚山現代とアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)準決勝第1戦を戦う。

ホームの蔚山は15日、この大会を「柳想鉄メモリアル」と銘して行うことを発表した。柳氏は蔚山で9シーズンプレーし、2度のリーグ優勝とカップ戦優勝に貢献した。横浜でも03、04年度、連覇の主力だった。なじみやすい性格と献身的なプレーで、両チームサポーターから愛されたが、21年6月7日、49歳で膵臓(すいぞう)がんで亡くなった。

試合前には、柳想鉄氏の現役時代の映像が流れ、背番号「6」にちなんで、前半6分には一時試合を中断し、追悼コールと拍手イベントが実施される予定だ。

蔚山のホームスタジアムには、柳想鉄氏を追悼する「献身と記憶の壁」がある。試合を観戦するホーム・サポーターが集う人気スポットで、今回は横浜サポーターのために「横浜タイム」を設けて、横浜ファンにも開放する。