ヴィッセル神戸は16日、FC今治戦(里山S)に向けて、神戸市内のいぶきの森球技場で前日調整した。

オンライン取材に応じた吉田孝行監督(47)は「普段試合にスタートで出られていない選手、若い選手をしっかり成長させる、チャンスを与える位置付け」と話し、リーグ戦からメンバーを入れ替えて臨む考えを示した。

昨季も同大会には若手選手を多く起用して臨んだが、グループステージ6試合を2勝4敗と負け越し、プライムステージ進出は果たせなかった。その中で主力を脅かすようなアピールに成功した選手も出てこなかったこともあり、指揮官は出番を与えられる選手に「去年は違うぞという姿は見せて欲しい」と期待を寄せた。

明日出場すれば今季公式戦2試合目となるDF岩波拓也(29)は「自分の良さ、特長は他のセンターバックになかったりもするので、そこは存分に出したい」と意気込み。J2のV・ファーレン長崎から加入した今季、まだ出番を得られていないMF鍬先祐弥(25)は「守備力や球際での強みは生かしつつ、奪ったボールをどんどん前に送ることを意識したい。プロ生活の中で重要な試合になると言っても過言ではない。でも気合が入りすぎて空回りしないよう自分をコントロールして、いい感情でピッチで表現したい」と静かに闘志を燃やした。