アルビレックス新潟は5月3日にホームでサンフレッチェ広島と対戦する。今季初ゴールを狙うFW太田修介(28)は自らを奮い立たせるように、「迫力を出していきたい」と目覚めの1発を誓う。

29日の練習後には松橋力蔵監督(55)と10分以上、話し込んだ。「(内容は)言えません」と笑ってけむに巻いたが、「コンディションは良くなっている。練習の中で自分の満足のいくプレーが何個かできているので、あとは実戦でそこを発揮するだけ」と自信をのぞかせる。

爆発的なスピード突破と、決定力が持ち味のウイング。J1初挑戦だった昨季は度重なるケガを乗り越えて19試合5得点をマークした。新潟在籍2年目の今季は開幕からの爆発が期待されたが、直前に急性虫垂炎と診断され、2月2日に手術。3月16日の第4節東京ヴェルディ戦でスタートを切ったが、ここまで6試合出場無得点。先発は2戦のみと力を発揮できずにいる。結果が出せない自身へのいらだちを感じるが、「1つ取れば何かが変わる。自分にベクトルを向けてやり続ける」と気持ちは折れていない。

今節対戦する広島は4勝6分け無敗で3位。3勝3分け4敗と黒星が先攻する14位新潟との勝ち点差は6あるが、勝てば一気に同3差に縮めることができる。浮上のキーマンは、「自分たちが苦しい中、調子のいいチームをたたけば流れに乗れる。この1試合に懸けてもいいぐらい、ビッグゲームだと思って臨む」。昨季の2月26日にJ1初得点を挙げた相手を襲い、ゴール量産体制に入る。【小林忠】