J1アビスパ福岡は1日、雨の中で福岡市内で練習を行い、5戦ぶり勝利へ向けて調整した。左膝前十字靱帯(じんたい)損傷と左膝外側半月板損傷による全治8カ月の大けがから復帰したFW佐藤凌我(25)が、8カ月ぶり先発が濃厚な3日G大阪戦での活躍を期した。

実戦形式の練習では、1トップFWザへディをさぽーとするシャドーを務めて、主力組でプレーするなど軽快な動きを見せた。G大阪戦での先発の可能性を問われ「行ける準備はしている。先発でも途中からでも、与えられた役割を100パーセントできる準備をしたい。監督次第だが、制限はない」と意気込んだ。

プレー面に関しては「体の状態は100パーセントに近い。問題や怖さはない。あとは感覚の部分だけ」と意気込んだ。

スタートからピッチに立てば、昨年9月3日東京戦以来の先発復帰となる。4月ルヴァン杯J3松本戦の後半途中から約7カ月ぶりとなる公式戦出場を果たし、前節東京V戦は後半スタートから投入されるなど順調に段階を踏んできた。

佐藤は昨年9月6日東京とのルヴァン杯準々決勝第1戦で、両側から挟まれるようにタックルを受けて、ノーファウルながら試合終了間際に負傷退場。長谷部監督が「歩くことすらままならない。重症であることは間違いない」という大けがだった。佐藤の復帰について「攻撃に流動性を生んでいる」と指揮官。課題の得点力不足解消へ、頼もしいアタッカーが戻ってきた。【菊川光一】

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