元日本代表FWの播戸竜二社長(46)が就任し、Jリーグ昇格を目指して新体制に生まれ変わった生駒FC奈良が、関西1部リーグ開幕戦でほろ苦い完敗デビューとなった。
昨年優勝のアルテリーヴォ和歌山とのアウェー戦に臨み、クラブの歴史的第1歩は4失点の大敗。播戸社長は「(勝利が)簡単ではないのは、分かっていたこと。相手はさすが優勝チーム。自分たちの今の立ち位置が分かって良かった」と、冷静に受け止めた。
試合は生駒が主導権を握ったが、前半にセットプレーから先制され、反撃に出た後半はさらに3失点した。
北海道コンサドーレ札幌やセレッソ大阪で活躍した元J1選手で新加入のFW都倉賢(39)は、先発して後半途中に交代。
「この敗戦を見つめ直し、成長の糧にしたい」とした上で、「生駒の歴史の1ページ目にかかわれて、誇りに思う」と、新たな環境に感謝した。
昨年はJ1ファジアーノ岡山で19試合1得点をマークしたDF柳貴博(27)も「相手が強かったではなく、自分たちが成長し、上を目指していかないと」と、1年でJFLへ、さらに数年後のJリーグ昇格を見つめた。
昨年まで「ヴェラーゴ生駒」として活動したクラブは、昨年末の播戸社長の就任と同時に、歯科医院向けのキャッシュレス決済の導入支援などで急成長するSCOグループ(本社東京都)がスポンサーとなり、クラブがグループ内の子会社という位置付けになった。
これを契機に、Jリーグ5部相当の地域リーグに所属する生駒は全27選手のうち、都倉や柳ら17選手とプロ契約を結んだ。昨年までJ1ガンバ大阪のコーチだった元日本代表DFの高木和道監督(45)が、新たに指揮を執る。
元日本代表FWカズ(三浦知良、現J3福島ユナイテッドFC)にも獲得オファーを出すなど、地域リーグでは前例がないほど急ピッチでJリーグ加盟を目指す。
生駒がJリーグに昇格するには、まずは関西1部で優勝か全国社会人選手権で上位3チームに入り、全国地域チャンピオンズリーグ(CL)でJFL昇格を勝ち取る必要がある。JFLの上がJ3、J2、J1と続いており、生駒のJリーグ加盟は最短で28-29年シーズンになる。



