「無敵艦隊」スペイン(FIFAランキング3位)がベルギー(同8位)を2-1で下し、初優勝した10年南アフリカ大会以来の4強進出を果たした。MFミケル・メリノ(29=アーセナル)が2試合連続で途中出場から決勝点を挙げた。国際Aマッチ36試合連続負けなしとなり、イタリアが持つ世界記録の37試合(18~21年)にあと1と迫った。準決勝ではフランス(同1位)と対戦する。
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無敵艦隊の進撃が止まらない。ポルトガル戦に続き、2試合連続でヒーローとなったのはメリノだった。後半41分に登場すると、2分後だった。DFクバルシのミドルシュートをヴェルギーGKラマンスがキャッチできずにこぼした。すかさず右足で押し込んだ。2-1。2試合連続して途中出場からの決勝点だ。
「偶然ではない。でもまたこうやって運が回ってきた。本当にうれしい。この運が続いてほしい」。本職は中盤だが、得点への嗅覚(きゅうかく)も鋭い。こぼれることを見越して詰めた。“偶然ではなく”狙い通りだった。一発勝負のトーナメントとなれば、ラッキーボーイの存在が重要になってくる。
デラフエンテ監督は「ミケルは多くの長所があり、世界トップクラスの選手だ。彼がいるのは幸運だ。我々が必要とした時にいつもいてくれる」とたたえた。多くの手札を持つスペインだからこそできる勝ち方。連続不敗記録を36試合に伸ばし、イタリアの持つ世界記録まであと1と迫った。
そして世界記録がかかる準決勝の相手はフランスだ。エムバペだけでなく、多くのスター選手をそろえ、攻守に圧倒して勝ち上がってきた。ただデラフエンテ監督は自信を口にした。
「もちろんフランスに勝つことができる。我々がフランスに2連勝している世界で唯一の代表チームであることは、決して偶然ではない」。24年7月の欧州選手権準決勝で2-1、25年6月のネーションズリーグ準決勝でも5-4と打ち負かした。ともにエムバペのいるベスト布陣だった。
先発と控えにレベル差はなく、相手に応じてシステムの顔触れや並びを変えられるのが強み。テンポのいいショートパスを回す従来の「ティキタカ」にとどまらず、堅守速攻というバリエーションの幅が強みだ。
デラフエンテ監督は「彼らも同じように不安を感じているはずだ。偉大な代表チーム同士の対戦だからね」。カウボーイの街ダラスで雌雄を決する時が来た。


