怪物の初W杯は8強で終幕を迎えた。ノルウェー代表FWアーリング・ハーランド(25=マンチェスター・シティー)が、今大会初の途中交代。出場した5試合目で初めて無得点に終わり、大会から姿を消した。
1点リードを許したイングランド戦の延長前半終了時点で、FWイエルゲン・ストランドラーセン(26=クリスタルパレス)に後を託してベンチに下がった。
ここまで、温存された1次リーグ第3戦のフランス戦を除き、出場4試合で7ゴール。1試合、少なくても大会の得点ランキングで8ゴールのアルゼンチンFWメッシ、フランスFWエムバペを追う3位につけていたが、後半途中から、ひざに手をつくなど疲労の色は濃く隠すこともできず、延長戦に入る前には左太もものケアも受けていた。
改めて世界的人気となったエースの不調で、台風の目となったチームも逆転負け。28年ぶりの出場で史上最高の8強に進出したものの、バイキングたちの航海は終わった。
1-1の後半10分、右CKからDFヘゲムがネットを揺らした場面では、キック直前の競り合いでハーランドがマーク選手にファウルを誘われたプレーがVARの末、そのままファウルとなって勝ち越し点が取り消しになる不運もあった。
ベンチに退いた後は背もたれに体を預けて、ぐったり。中継画面に映り込むとSNSにも悲痛な投稿が相次いだ。
試合後は気丈に涙なし。相手のエースFWケインらと抱擁を交わし、健闘をたたえ合った。舟を漕ぐ動きの応援「バイキング・ロー」も含めて大会の象徴的な存在となったハーランドとノルウェーが、強い印象を残して夢舞台から去った。


