スペインおよびヨーロッパに新型コロナウイルスの第2波が到来していると伝えられる中、スペイン1部リーグではこれまでに計65選手が新型コロナウイルスの陽性反応を示していると、19日、スペイン紙アスが報じている。

同紙によると、18日時点でスペイン1部リーグ20クラブの14・5%に当たる65選手および監督3人が、これまでに新型コロナウイルスの陽性反応を示しているとのこと。同ウイルスの影響で、ラ・リーガ(スペインリーグ)は今季、例外的にトップチームとBチームの選手合わせ、最大35選手の登録を許可している。これは各クラブが試合を行うため、少なくとも健康的な選手13人がいなければいけないという義務的な条件を満たすための措置であり、その中にトップチームの選手が最低5人いる必要がある。

日本人選手所属クラブのこれまでの新型コロナウイルスの陽性反応者の状況を見てみると、久保建英が所属するビリャレアルからはこれまでに3人の陽性反応者を出している。DFマリオ・ガスパールとMFトリゲロスが陽性反応を示した他、現在DFシャクラがモロッコで隔離中になっている。

乾貴士と武藤嘉紀がプレーするエイバルからは2選手(詳細不明)、岡崎慎司が所属するウエスカからも今現在隔離中のMFミケル・リコ含む4選手(3選手の詳細不明)が出ている。 上位陣に目を向けると、レアル・マドリードからは1選手(マリアーノ)、バルセロナから3選手(ピャニッチ、ウムティティ、ベンフィカに期限付き移籍中のトディボ)、アトレチコ・マドリードからは5選手(コレア、ヴルサリコ、ジエゴ・コスタ、ヒメネス、レーバークーゼンに期限付き移籍中のアリアス)およびシメオネ監督が、新型コロナウイルスの陽性反応を示していた。

一方でエルチェは唯一、これまでひとりも陽性反応者が出ていないクラブになっている。(高橋智行通信員)