コロンビア政府は2日、リバプールに所属する同国代表FWルイス・ディアス(26)の父が反政府武装組織の民族解放軍(ELN)に誘拐されたと発表した。

英BBCによると、父のルイス・マヌエル・ディアスさんは10月28日に妻とともに銃で拘束された。

CCTVの映像には、バイクで夫妻の車を尾行する男たちの姿が映っており、コロンビア北部のラグアヒラ州のガソリンスタンドに立ち寄ったところで襲撃された。警察が迫る中、誘拐犯は車に妻を置き去りにし、父を引きずり出して連れ去った。

事件には数百人の警察と兵士が投入され、コロンビアとベネズエラの国境にまたがる山岳地帯、セラニア・デル・ペリハを重点的に捜索している。誘拐に使われたと思われるバイク2台と車を発見したが、居場所はまだ特定できていない。

警察は当初、犯罪組織の犯行である可能性が高いと発表していたが、2日になって反政府勢力と和平交渉を行っている政府代表団が「この誘拐はELNに属する部隊によって行われた」と明かした。

ELNはコロンビアに残る主要なゲリラグループで、1964年以来、政府軍と戦っている。推定2500人のメンバーがいるという。夫妻が暮らすベネズエラとの国境地帯で最も活発に活動している。

ルイス・ディアスはコロンビアで絶大な人気を誇り、ファンは解放を求めてデモ行進を実施。これには数百人が参加した。

リバプールのクロップ監督らチームメートも今回の誘拐事件に心を痛めており、10月29日のプレミアリーグでノッティンガム・フォレストに3-0と勝利したが後、「我々の兄弟のために勝利を下げる」と話し、ルイス・ディアスの心中をおもんぱかった。リバプールには日本代表MF遠藤航も在籍している。

なおルイス・ディアスは事件後、公式戦にはベンチ入りしていない。