エースが集う5区(9・2キロ)で、注目の拓大のスーパー1年生・不破聖衣来(せいら、高崎健康福祉大高崎)が驚異的な走りをみせた。

9位でたすきを受け、上位を走る実力者を一気に6人抜き。3位まで順位を上げた。28分00秒で、区間記録29分14秒を大幅に更新。この快走で、拓大は3位に入った。

まだ1年生。フレッシュな話しぶりで「目標はまず29分10秒、3分10秒ペースの区間賞だったので、第1目標は達成できたと思います。9位で受け取って、前が見えるいい流れでもってきてくれたので、1人1人追っていって、結果的にこういうタイムが出せました」と振り返った。

3キロ過ぎに、まず1人抜く。隣をまるで相手がいないかのようなペースで、走り抜けていった。

まさに半端ない走り。続いてもう1チーム抜く。あっさりと2人を抜いてこの時点で7位に。ピアスがきらりと光り、その走りを彩る。その後も、次々に抜き去った。

今年の日本学生対抗選手権(インカレ)の女子5000メートルを制し、2024年のパリ五輪での活躍も期待される逸材が、圧倒的な力をみせた。

今後について問われ「まだはじまったばかり。もっと上を目指して頑張っていきたいです」と話した。