陸上の日本選手権(9~12日、大阪.ヤンマースタジアム長居)を翌日に控えた8日、元日本記録保持者の桐生祥秀(26=日本生命)が前日会見に臨み「10秒05を切っていないので、そのタイムを目指していきたい」と、世界選手権(7月、米オレゴン州)の参加標準記録突破を見据えた。

4月24日に島根県内で行われた出雲陸上の100メートルで、予選で10秒12(追い風2.1メートルの参考記録)、決勝では10秒18(追い風1.5メートル)を記録して優勝したが、その後は右太ももに違和感を覚えた。同月の織田記念(広島)、5月のセイコーゴールデングランプリ(国立競技場)は大事を取って欠場。「(ケガによる)焦りはない。明日は自分の走りのいい感じを見つけていって、明後日は決勝1本なので集中していきたい」と意気込んだ。

男子100メートルは予選、準決勝が9日、決勝は10日に行われる。参加標準記録を突破し、3位以内に入れば世界選手権の代表に内定する。