男子の名門・能代工の70年(昭45)度の第1回から続いていた連覇が、46で途切れた。準決勝で秋田工に67-76と敗れ、決勝にも進めなかった。第2クオーター(Q)で18点リードを許し、第4Qに5点差まで追い上げたが及ばなかった。第1回から昨年まで46年連続で出場し、最多20回の優勝を誇る全国選抜大会の切符を逃した。男子は平成が初、女子は湯沢翔北が8年連続16度目の優勝。両校は全国選抜大会(12月23日~、東京)に出場する。

 47連覇の夢が準決勝でついえた。栄田直宏コーチ(46)が残念がった。「必死に能代工の姿を守ってこようとした選手たちなので、最後はいい結果で終わらせたかった」。ウインターカップと呼ばれる全国選抜優勝大会は、95~98年の4連覇を含む最多20回の優勝を誇る。第1回から皆勤の大会に、今年は能代工の名前が消える。

 秋田工戦は開始から主導権を奪われ、劣勢を強いられた。リバウンドを取れなかった。栄田コーチは「ボールへの反応の時間とか、改善しようと練習してきたが、なかなか今のゲームでは出せなかった」と敗因を分析。第2Qまでに18点リードを許した。その差が最後まで響いた。

 現チームは昨年のチームに比べ、主力選手の高さが劣るなど戦力ダウンは否めなかった。1月の県新人大会は3位に終わり、連覇が54で途切れた。6月の全国総体県大会では決勝で平成に68-100と完敗し、連覇が47でストップした。持ち味のはずの走り勝つバスケットが、敗れた試合は走り負けることがあった。

 全国選抜の優勝20回のほか、全国総体22回、国体16回と、高校日本一は国内最多の58回を数える。今年は県内無冠に終わった。主将の山田柊人(3年)は「総体予選に負けて、この大会に勝たないといけなくて」と涙を流した。常に勝利を求められる名門ゆえのプレッシャーが、少なからず選手にあった。

 栄田コーチは「実力を発揮させないまま終わってしまい、ここまで支えてくれた方々、全国のファンを失望させることに責任を感じています」と落胆した。名門・能代工が高校の全国大会のコートに、1度も立つことができなかった16年。秋田バスケット界の、1つの時代が終わった。【久野朗】