ラグビーのトップリーグ神戸製鋼FB正面健司(33)が16日、母校同大へエールを送った。

 18日に控えるヤマハ発動機との大一番(ノエスタ)に向けて、神戸市内で約1時間半の調整を実施。先発FBに名を連ねたベテランは「『頑張れ!』という気持ちは持っています。結果をチェックしたりしますよ」と大学の後輩が戦う大学選手権の話題に笑顔だった。

 関西2位の同大は17日の同選手権準々決勝(花園)で関東対抗戦2位早大と激突。勝てば正面が大学4年生だった05年度以来、11季ぶりの4強進出で年越しを果たす。敗れた準決勝関東学院大戦にWTBで先発している正面は「もうそんなになるんですね…」と思い出を回想。その上で「ベスト4に行ってほしい」と期待を込めた。

 自らは大学選手権準々決勝の翌日に、11戦全勝で首位を走るヤマハ発動機戦に臨む。相手は強力FWを擁するだけに「キックケアは意識します」と、陣地の取り合いにおける役割を再確認。勝ち点差11で、絶対に負けられない戦いに向け「気負わずに。ただ、ファイナルという気持ちでやろうと思います」と言い切った。同大と神戸製鋼がダブルで勝利を収めれば、正面だけではなく、関西ラグビー界にとって大きな喜びになるはずだ。