スピードスケートの世界選手権は5日、ノルウェーのハーマルで後半2種目が行われ、前半首位の高木美帆(22=日体大)が女子1500メートルで2位につけ、5000メートルで6位と粘り、総合3位と銅メダルを獲得した。日本人のメダルは00年の田畑真紀の銅以来、17年ぶり5人目。

 狙い通りだった。スピード力のあるオールラウンダーとしての特色をいかす。第1日の500メートルで1位を奪うと、3000メートルは6位で、前半首位に立つ。この日は先月の世界距離別選手権で銅メダルを獲得するなど成長著しい1500メートルで2位、「何があるか分からない」と警戒した5000メートルは6位と粘って、17年ぶりの快挙を達成した。

 オールラウンダーで争う世界大会で、日本人として17年ぶりのメダル。この日の1500メートルは五輪金4個で1位ブスト(オランダ)に0秒32差の2位だった。中長距離の日本のエースは団体追い抜きに続き、来年平昌五輪ではメダルだけでなく、世界の頂点を狙える位置につけた。