フィギュアスケートの3地域別対抗戦ジャパン・オープンの前日練習が6日、さいたまスーパーアリーナで行われ、昨季世界選手権銀の宇野昌磨(19=トヨタ自動車)が「全然ダメでした」と苦笑いを浮かべた。

 9月の初戦ロンバルディア杯では、SP104・87点、フリー214・97点、合計319・84点とすべて自己新をマークし、好発進。特にフリーでは、4回転5本の構成に初めて挑戦し、攻める姿勢をあらためてアピールした。今大会はフリーだけで争うため期待がかかるが、この日のフリー曲の練習では冒頭の4回転ループで回りきれず、続く4回転サルコーでは転倒。後半での4回転フリップは見事に成功させたが、全体的にジャンプの精度を欠いた。

 宇野は「全然ダメでした。(樋口)先生とも跳べないね、と話していた」と振り返り、「チーム戦ということで、いつもは自分のために滑っているけど、チームのために貢献できるように頑張りたい」と表情を引き締めた。